日帰り白内障手術
手術実績(開院H20年8月~令和5年12月末) | |
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白内障手術総数 | 5719件 |
うち単焦点レンズ | 5332件 |
うち多焦点レンズ | 387件 |
単焦点レンズのメリット
①価格
②像の鮮明さ
単焦点レンズのデメリット
ピント調節にメガネが必要
多焦点眼内レンズのメリット
メガネの必要性が少ない(ゼロではない)
多焦点レンズのデメリット
①価格
②グレア・ハローやコントラスト感度低下(3焦点レンズなどの新しいものでは軽減)
③慣れるまで時間がかかる
次世代白内障手術機器、CENTURIONの導入
術中の前房安定性を飛躍的に高める「Active Fluidics」テクノロジーをはじめ、様々な技術革新がなされているマシンです。
これを使用することにより、術中の組織へのダメージが減り、さらに安全で目に優しく、スピーディーな手術ができるようになりました。
日帰り白内障手術のメリット
術前:視力50cm手動弁 | 術後:視力矯正1.0 |
このように、かなり進行した白内障でも、20分程度の日帰り手術で治療をすることが可能です。また、内科等で出されている内服薬は、止めたり休んだりする必要はありません。手術当日もいつも通り、服用してください。
術後は安静は不要で、そのまま歩いて帰って頂くことができます。ご希望の患者さんにはビルの前までタクシーをお呼びします。
当院での白内障術後の標準的な受診スケジュールは以下のようになっております。なるべく患者さんに負担のないよう、最小限の通院回数としています。
手術翌日 | 眼帯を外します。その後は保護メガネを使用します。 |
術後3日目 | 洗顔・洗髪が可能です |
術後5日目 | |
2週間目 | |
1か月後 | メガネが必要な場合は作成します。 |
3か月後 | 点眼を終了します。 |
厚労省による「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」認定施設です
多焦点レンズは構造上の特徴から、「屈折型」と「回折型」に分類されます。
当院では屈折型眼内レンズとしては日本のHOYA社、回折型眼内レンズとしてはAlcon社製またはAbbott社製のものを使用しています。
type | メーカー | レンズ |
屈折型 | HOYA | iSii PY-60MV(Yellow) |
回折型 | Alcon | ReSTOR |
回折型 | Alcon | AcrySof IQ PanOptix Trifocal (3焦点) |
回折型 | Abbott | Symfony |
回折型 | Abbott | TECNIS multifocal +2.75D +3.25D +4.0D |
多焦点レンズは光を2つの焦点に振り分けるレンズで、遠くと近くの2箇所にピントを合わせることが可能ですので、通常の眼内レンズに比べて眼鏡を使用する頻度を減少させることができます。
デメリットとしては、夜間にライトの光がにじんだり(グレア)、かさがかかったりする(ハロ)現象があります。通常、数カ月で気にならなくなりますが、念のため夜間運転を日常的にされる職業ドライバーの方にはおすすめはしておりません。通常範囲の夜間運転であれば、問題ないことがほとんどです。
屈折型多焦点レンズは遠見視力が良好で、コントラスト感度の低下が少なくいわゆるwaxy visionを起こしにくいという長所がありますが、近方視力が瞳孔径に依存し、高齢者にはやや使いづらいという特徴があります。
回折型多焦点レンズは瞳孔径に依存しにくく近方視力が比較的良好で、近方加入度数も3種類と豊富で使いやすいですが、術後遠方視力が屈折型レンズに比べて出にくいことがあります。
これらの特徴を勘案し、単独あるいは組み合わせることにより、患者さんごとに最適な眼内レンズを使用しております。
令和元年より国内初の3焦点レンズであるAlcon社の「AcrySof IQ PanOptix Trifocal」が発売され、使用可能となりました。https://www.alcon.co.jp/press-releases/20191017-panoptix
LENTIS Mplus Toric~オーダーメード多焦点眼内レンズ
LENTIS Mplus Toric構造 | 当院での術翌日の写真 遠見視力1.5 近見1.0 |
当院での症例も、上記のように、翌日から非常に良好な視力を得ています。
ただ、自費診療になり、保険がききません。料金は片眼¥530,000(税別)です。これには、レンズ破損など万が一のためのバックアップレンズ、術後2か月間の診療、投薬が含まれます。
また、ドイツに注文してから到着するまで2週間から1か月かかりますので、手術の時期は応相談となります。
小切開白内障手術の実施
白内障手術の際に眼表面にできる創は、術後角膜の曲率を変化させ、乱視を引き起こし、術後の視力を低下させる原因となり得ます。当院では創口が極めて小さい、より洗練された術式である「極小切開白内障手術」を実施し、術後乱視の予防に努めています。切開創が小さくなることで、術後の回復も早く、術後1カ月程度でメガネ作成が可能です。