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多焦点眼内レンズ

当院では「選定療養」制度の下、多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術を行っております。

我が国においては、2007年より先進医療制度のもと、多焦点眼内レンズが使用されてきましたが、2020年より多焦点眼内レンズが先進医療から外れ、代わって選定療養制度が適用されることとなりました。この制度においては、水晶体再建術の手術の部分については単焦点レンズを使用した場合と同じく医療保険の給付対象となり、それに加えて自費部分として選定療養費がかかるという制度です。各々の多焦点眼内レンズにかかる選定療養費については、厚生労働省近畿厚生局ホームページに記載されています。近畿厚生局公式ホームページ (mhlw.go.jp)

  医療機器承認番号 特徴   選定療養費
テクニスシナジー 30200BZX00055000 EDOF(焦点深度拡張)+回折型2焦点のハイブリッドレンズ。 ¥285,850
テクニスシナジー乱視用 30200BZX00139000 ¥307,850
Clareon
PanOptix
30200BZX00294000 国内初承認の回折型3焦点レンズ。素材がclareon素材に進化。 ¥285,850
Clareon
PanOptix乱視用
30300BZX00153000 ¥307,850
Clareon Vivity 30500BZX0041000 波面制御テクノロジーを用いた焦点深度拡張レンズ。 ¥285,850

適切な多焦点レンズの選択

多焦点レンズは光を複数の焦点に振り分けるレンズで、そのメカニズムにより、回折型やEDOF(焦点深度拡張)型などに分けられます。遠方から手元の近方の間の複数個所にピントを合わせることが可能ですので、術後なるべく眼鏡をかけずに生活したい方に向いているといえます。
デメリットとしては、夜間にライトの光がにじんだり(グレア)、かさがかかったりする(ハロー)現象があります。夜間の運転などについてはしばらくは注意が必要です。通常、数カ月から半年程度で脳が順応して気にならなくなることが多いです。

上に挙げた当院採用の新しいタイプの多焦点レンズでは、このようなグレア、ハローは以前のレンズよりは軽減しており、使いやすくなっています。

また、最新の多焦点眼内レンズ、Clareon Vivityでは、グレア、ハローがさらに軽減して、良好な遠方視力が得られるとされています。ただ、近方視力はやや出にくいようで、軽い近用メガネの併用も勧められます。
このように、レンズの特徴と患者さんの希望、ライフスタイルに合わせて適切な多焦点眼内レンズを選択することが重要です。

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