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日帰り白内障手術

当院での白内障手術実績 

非球面レンズの術後です 手術は顕微鏡で行います

当院では基本的には全症例で、眼内レンズに非球面レンズを使用して水晶体再建術を行っております。従来の球面レンズに比較して収差が少なく、夜間など良好な術後視力が期待できます。また、ご希望の方に対しては「多焦点眼内レンズ」を使用した手術も行っております。「多焦点眼内レンズ」は令和2年4月から先進医療から外れ、選定療養となりました。料金等の詳細はお問い合わせください。

下記が開院以来の当院の白内障手術実績です。

手術実績(開院H20年8月~令和元年12月末)
白内障手術総数  3914件
うち多焦点レンズ 234件

 単純に計算しますと、約6パーセントの症例で多焦点眼内レンズを使用していることになります。

多焦点眼内レンズは遠くと近くが見えるという点で、非常に便利なものですが、先進医療となりますので価格も高くなりますし、また術後慣れるまでやや時間を要する場合もあります。
加えて、単焦点レンズに比較して、夜間の光源に対するグレア、ハローが出やすい傾向があります。
また、レンズの構造上若干の光のロスが生じますので、緑内障等の眼疾患をお持ちの患者さんには原則としてお勧めしておりません。

しかし、術後メガネをあまり使わずに生活できるのは非常に大きなメリットですので、これらのことを勘案しながら、個々人に合わせた眼内レンズ選択を行っております。また、最近は3焦点レンズも使用可能となっております。

次世代白内障手術機器、CENTURIONの導入

当院では平成27年から、次世代白内障手術装置ともいわれる、Alcon社のCENTURIONを導入いたしました。
術中の前房安定性を飛躍的に高める「Active Fluidics」テクノロジーをはじめ、様々な技術革新がなされているマシンです。
これを使用することにより、術中の組織へのダメージが減り、さらに安全で目に優しく、スピーディーな手術ができるようになりました。

日帰り白内障手術のメリット

白内障手術は近年飛躍的に術式が洗練され、より小さな切開から、より硬い白内障を、より安全に治療できるようになってきました。下記は当院で行った成熟白内障の術前後の写真です。「50cm手動弁」とは、目から50cm離した距離で何かものが動いているのがかろうじて感じられる程度の視力です。
術前:視力50cm手動弁 術後:視力矯正1.0

このように、かなり進行した白内障でも、20分程度の日帰り手術で治療をすることが可能です。また、内科等で出されている内服薬は、止めたり休んだりする必要はありません。手術当日もいつも通り、服用してください。
術後は安静は不要で、そのまま歩いて帰って頂くことができます。ご希望の患者さんにはビルの前までタクシーをお呼びします。

当院での白内障術後の標準的な受診スケジュールは以下のようになっております。なるべく患者さんに負担のないよう、最小限の通院回数としています。

手術翌日 眼帯を外します。その後は保護メガネを使用します。
術後3日目 洗顔・洗髪が可能です
術後5日目  
2週間目  
1か月後 メガネが必要な場合は作成します。
3か月後 点眼を終了します。

厚労省による「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」認定施設です

ご希望の患者さんには、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術を行っております。
多焦点レンズは構造上の特徴から、「屈折型」と「回折型」に分類されます。
当院では屈折型眼内レンズとしては日本のHOYA社、回折型眼内レンズとしてはAlcon社製またはAbbott社製のものを使用しています。
type メーカー レンズ
屈折型 HOYA iSii PY-60MV(Yellow)
回折型 Alcon ReSTOR
回折型 Alcon AcrySof IQ PanOptix Trifocal (3焦点)
回折型 Abbott Symfony
回折型 Abbott TECNIS multifocal +2.75D  +3.25D  +4.0D

多焦点レンズは光を2つの焦点に振り分けるレンズで、遠くと近くの2箇所にピントを合わせることが可能ですので、通常の眼内レンズに比べて眼鏡を使用する頻度を減少させることができます。
デメリットとしては、夜間にライトの光がにじんだり(グレア)、かさがかかったりする(ハロ)現象があります。通常、数カ月で気にならなくなりますが、念のため夜間運転を日常的にされる職業ドライバーの方にはおすすめはしておりません。通常範囲の夜間運転であれば、問題ないことがほとんどです。

屈折型多焦点レンズは遠見視力が良好で、コントラスト感度の低下が少なくいわゆるwaxy visionを起こしにくいという長所がありますが、近方視力が瞳孔径に依存し、高齢者にはやや使いづらいという特徴があります。
回折型多焦点レンズは瞳孔径に依存しにくく近方視力が比較的良好で、近方加入度数も3種類と豊富で使いやすいですが、術後遠方視力が屈折型レンズに比べて出にくいことがあります。
これらの特徴を勘案し、単独あるいは組み合わせることにより、患者さんごとに最適な眼内レンズを使用しております。

令和元年より国内初の3焦点レンズであるAlcon社の「AcrySof IQ PanOptix Trifocal」が発売され、使用可能となりました。https://www.alcon.co.jp/press-releases/20191017-panoptix

LENTIS Mplus Toric~オーダーメード多焦点眼内レンズ

現在主に使用されている回折型多焦点眼内レンズは瞳孔径の影響を受けにくいというメリットがありますが、その構造上、約20パーセントの光をロスしてしまうため、術後にわずかなコントラスト感度の低下を招くことがあります。ある程度を超える乱視を有する眼には使用できないという欠点がありました。当院で採用している「LENTIS Mplus Toric」は、構造上光のロスを5パーセント程度に減らし、また乱視および屈折誤差を0.01D刻みで矯正できるオーダーメードの眼内レンズです
LENTIS Mplus Toric構造 当院での術翌日の写真
遠見視力1.5 近見1.0

当院での症例も、上記のように、翌日から非常に良好な視力を得ています。
ただ、自費診療になり、保険がききません。料金は片眼¥530,000(税別)です。これには、レンズ破損など万が一のためのバックアップレンズ、術後2か月間の診療、投薬が含まれます。
また、ドイツに注文してから到着するまで2週間から1か月かかりますので、手術の時期は応相談となります。

小切開白内障手術の実施


 

白内障手術の際に眼表面にできる創は、術後角膜の曲率を変化させ、乱視を引き起こし、術後の視力を低下させる原因となり得ます。当院では創口が極めて小さい、より洗練された術式である「極小切開白内障手術」を実施し、術後乱視の予防に努めています。切開創が小さくなることで、術後の回復も早く、術後1カ月程度でメガネ作成が可能です。

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